MIZUMA ART GALLERY


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EXHIBITION ⁄ 展覧会・イベント

2005/04/20 - 2005/05/21
鴻池朋子展「草原に不時着」


  • installation view at Mizuma Art Gallery
  • 撮影;木奥恵三
2005年4月20日から5月21日まで、鴻池朋子個展をミヅマアートギャラリーにて開催する運びとなりました。鴻池のミヅマアートギャラリーでの個展は2002年以来3年ぶり3度目となります。

鴻池は2000年に初めてペインティングのみで構成する個展を開催して以来、鉛筆アニメーション、立体作品、澁澤龍彦の「狐媚記(こびき)」の挿画制作など、作家としての底力を見せつける充実した活動を行ってきました。そのすべての活動において自分が何をしたいのかを十分過ぎるほど見つめ、その結果、表現にドラマティックな変化が現れてきたと言えます。

現在鴻池は4つの絵画から成立つ“物語”というものに取組んでいます。鴻池にとって物語とは“新しく創られる”という事とは逆向きの力が働いているような、もしくは元々ずっと前から在って、それがいつか具現化されるのを待っていたかのような存在です。そこで、精神の深層部を蝕む美しくたちの悪い物語の特質を、絵画に捕まえ封印できないかと考えました。そして鴻池が辿り着いたのは、“新しい絵を描く”というのではなく、もう既に完成されていた物語を“思いだして描く”よう、過去へ向う時間軸を作品に仕掛けたのです。

この物語は、1月より 東京都現代美術館にて展示されている幅6mに及ぶ大作の第四章「帰還」、 3月に森美術館で第3章の「遭難」、そして今回のミヅマアートギャラリーでその第2章「(タイトル未定)」というように、終わりから始まりへと戻るように進みます。そしていつの日か最後の第1章を描き終えたら、東西南北の壁4面を囲むように展示し最初の最終章と第1章は繋がり、物語を永遠にぐるぐると終わらない絵画の中に完全に閉じ込めます。その時ようやくまとわりつく物語から聞き手(観衆)は解放され、外側から物語を眺めるという構想を鴻池は抱いています。はたして“物語”はどのように絵画の中に封印されるのでしょか。


ここ数年の鴻池のエネルギーが集結し各会場で連鎖的なビッグバン(!)をおこしたかのような大作は圧巻です。両美術館では上記の新作ペインティングの他、アニメーションを巻き込んだインスタレーション空間が展開されます。

  • installation view at Mizuma Art Gallery
  • 撮影;木奥恵三

関連情報:NEW

MOT ANNUAL
「Life actually 愛と孤独、そして笑い」
東京都現代美術館にて1/15-3/21

  • 「第四章 帰還−シリウスの曳船−」
  • 2004
  • アクリル、墨、雲肌麻紙、木パネル
  • 2200x6300x50mm

「ストーリーテラーズ:アートが紡ぐ物語」
森美術館にて3/29-6/19
*ワークショップ「物語の石を探そう」
5/3(火)13:00 - 17:00
要予約、一人2500円入場料込み
(HPをご覧下さい)

「みみおに不時着」 
NADiffにて4/27-5/29
*トークショー4/29(金)18:00−20:00 
鴻池朋子+荒木夏美(森美術館学芸員)