MIZUMA ART GALLERY


トップ › 展覧会・イベント › 青山 悟 「夕景」展

EXHIBITION ⁄ 展覧会・イベント

2004/02/26 - 2004/03/27
青山 悟 「夕景」展

  • 左:Pool 右:Yamanote Line
  • 左:2003 右:2003
  • 左:16x23cm 右:18.5x18.5cm
  • ”夕暮れの代官山”
  • 2003
  • 刺繍
  • 18.5x18.5cm
1973年東京で生まれ、現在ロンドン在住の青山は一貫して「刺繍」という手法を用い写真のように細かく微妙なニュアンスとリアリティを持った作品を制作することで知られています。今回が日本で初めてとなる個展では日常の何気ない光景を切り取ったランドスケープと知人たちのポートレート作品が展示されます。
   
青山は「縫う」という行為により親密になる作品との関係性、上糸と下糸の組み合わせで成り立つミシンを使用することにより本来は表面のみから向かい合う二次元の平面に対して裏からも働きかけられることに着目しています。この2つの要素が平面に奥行きを持たせ、二次元的表現の新しい可能性につながると考えます。

ランドスケープ作品は自らが街を出歩き、誰もが日々何気なく通過しているごくありふれた身近な光景を写真に収めることから始まります。撮影されたイメージはオーガンジー布に転写しペンでアウトラインをなぞりその上にまるで画家が色をのせてゆくような感覚で様々な色の糸を使いひと針ごとにミシンで刺繍することより完成されます。

ポートレート作品においては青山は「虚構」と「現実」に挑戦しています。被写体は「Go West」等のヒット曲で知られる世界的なポップスターペットショップボーイズの二人です。この作品は青山のランドスケープ作品にシンパシーを持ったニール・テナント氏とパートナーであるクリス・ロウ氏との幸運な出会いによって可能になりました。スターという虚構の存在であるふたりではなく、ニールとクリスというふたりの個人のリアルな姿を伝えるのが作家の願いです。
  • Clover
  • 2003
  • 14 x 21 cm
めまぐるしいスピードで進む現代社会に於いて私達は溢れ返るものや情報に翻弄され、情報化によりあらゆるものが電子化、記号化され「虚構」と「現実」の境は曖昧なものになりつつあります。そうした中、青山は「リアルであること」にこだわり続けています。また、どの作品も制作するには約一ヶ月を要する大量生産が利かない唯一無二の作品です。ご覧になる皆様方が少しの間でも作品の前で足を止め、青山の作品に描かれている日常のごくありふれた光景の大切さや美しさを感じていただけたら幸いです。

  • Chris Lowe (Petshop Boys)
  • 2003
  • ポリエステルに刺繍
  • 19x19.3cm
  • Photo by 木奥恵三
  • Courtesy of the artist and Mizuma Art Gallery
  • Neil Tenant (Petshop Boys)
  • 2003
  • ポリエステルに刺繍
  • 19x19.3cm
  • Photo by 木奥恵三
  • Courtesy of the artist and Mizuma Art Gallery