MIZUMA ART GALLERY


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EXHIBITION ⁄ 展覧会・イベント

2004/09/02 - 2004/10/02
天明屋尚展「魑魅魍魎(ちみもうりょう)」

  • "九尾の狐"
  • 木,アクリル絵具
  • 縦1500mm x 横1190mm
独特な表現世界を展開する作風で知られる天明屋尚はここ数年急速に国内外から多くの注目を得ている作家の一人です。今までは、グラフィティー、ロボット、刺青、傾奇者、コンピューターゲーム、日本の伝統絵画から得た古今東西の対照的モティーフとして扱った作品を発表してきましたが、本展では古くから日本人の心にある「魑魅魍魎」をテーマに新たな作品を発表致します。

本展では既成仏教の権威を破壊して織田信長が信仰していたことでも知られる異形の破壊神、外道最強最大の魔人「第六天魔王」の架空の乗り物(本来は八匹の龍とされる(太平記より))という設定の「九尾の狐」「鵺」「麒麟」の三部作を中心に構成されており、他誰もが知っている「番町皿屋敷」や「東海道四谷怪談」などの怪談を現代風にアレンジした作品15点を展示予定です。

新作の三部作では、背景にいぶし銀を思わせるかぎりなく黒に近い銀地が妖しい光を放ち天明屋の代表作「ジャパニーズ・スピリット」シリーズや、「神風」他過去の作品内で多く見られた金箔の背景に比べより一層空間性に深みがあります。そして、中央に配置された細部まで綿密に描かれている妖怪達はまるで闇の中から突如として現れたような、文字通り外道最強最大の魔人「第六天魔王」の架空の乗り物にふさわしい存在感と神秘性を持っています。

  • "麒麟"
  • 木,アクリル絵具
  • 縦1500mm x 横1190mm
伊藤若冲のような「架空の動物」を取り入れつつも、ただ継承するのではなく現代的要素を織り交ぜ、妖怪達を「乗り物」として描いている作品は、日本文化に焦点を置きながらも常に新しい切り口で再構築する天明屋作品の特徴とも言えるでしょう。そしてこうした姿勢は我々が忘れかけているモノを甦らせると同時に現代社会の混沌と葛藤を提示し、また、科学やテクノロジーが急速に発達した現代に敢えて実際には見ることのできない「魑魅魍魎」を絵というプリミティブな表現方法で画面へ定着させる行為は、現代社会への皮肉でもあり抵抗なのかもしれません。

尚、天明屋尚第二作品集「傾奇者(KABUKIMONO)」(パルコ出版)を9月2日、画廊にて書店にさきがけ先行発売する予定です。


イベントのお知らせ

日時:9月19日(日)
時間:15:30受付開始、16:00スタート、17:30終了
場所:「LA CITTADELLA内特別室」
集合場所:PROGETTO←川崎LA CITTADELLA内のクリエーターズ・ブックショップ)
定員:20名
ゲスト:インディペンデント・キュレーター東谷隆司、天明屋尚
問い合わせ・ご予約:PROGETTO(tel 044-211-4616) 
※ 対談終了後サイン会があります。


  • installation view at Mizuma Art Gallery