MIZUMA ART GALLERY


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EXHIBITION ⁄ 展覧会・イベント

2003/07/02 - 2003/08/02
天明屋 尚展「傾く(かぶく)」

  • 神風
  • 2003
  • Acrylic, Gold leaf, Wood
  • 200x272.4cm
天明屋尚は1966年に東京に生まれ、独学で美術を学びました。欧米文化の影響を最も受けた世代の天明屋も他の若者同様ヒップホップやグラフィティー等のストリートカルチャーから影響を受けた1人であり、それは作風に反映されています。それだけではなく作品には、グラフィティー、ロボット、入れ墨、デコトラ、コンピューターゲーム、日本の浮世絵や異色の画家河鍋暁斎から得たモティーフ等、古今東西の対照的要素が多く登場します。これらのモティーフは急激に進む国際化、文化の融合による混乱と葛藤を提示し、日本という国を見直すことを促すと同時に「日本と言えば侍とポケモン」と言った海外における日本に対する時代の錯綜したステレオタイプを風刺しています。自らを絵で闘う流派「武闘派」と名乗る天明屋尚は、伝統と現代を並列、融合しそこにダークなユーモアをもった毒を挿入することにより、「不調和」をつくりだします。そしてこの「不調和」こそ、天明屋作品のもつ洗錬された美しい魅力を作り出しているのです。


本展覧会の副題でもある「傾く(かぶく)」は、歌舞伎の語源ともなった言葉で「自由奔放で好き勝手に振舞う様、人の目につく衣装を身につける。」(広辞苑)ことを意味します。本展では巨大作品「KAMIKAZE」を含む他2点の「傾く(かぶく)」シリーズを中心に構成されています。「KAMIKAZE」は、金箔を張り巡らせた2x2.7m板の上にアクリルで描かれた暴走族の改造バイクやトラック野郎のデコレーション「デコトラ」のパーツと日本を象徴するゼロ戦を融合させ「傾く」精神をより一層パワーアップし、現代風に造形化した作品で、ディテールへこだわりをもちつつも描き方に多少の変化がみられる新作です。また、別の部屋では同テーマの小作品も数点展示される予定です。


ここ最近では「Comme Ca Collection 2002-2003 秋冬コレクション」でコラボレーション、「岡本太郎記念現代芸術大賞」で優秀賞を受賞するなどここ数年急速に注目を集めている作家天明屋尚作品は、現代が忘れかけている「傾く」スピリットを甦らせてくれることでしょう。尚、NADiffで併催展覧会「画強」、画集「ジャパニーズ・スピリット」の発売、会期中にトークショーも開催予定です。皆様のご来場を心よりお待ち申し上げます。
天明屋 尚 作品集 「Japanese Spirit」
著者:天明屋 尚
発行:学習研究社
80ページ 
101作品掲載
テキストは日本語&英語