MIZUMA ART GALLERY


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EXHIBITION ⁄ 展覧会・イベント

2002/03/08 - 2002/04/06
O JUN「ぺかぺか童子-動産と不動産」

最近ますます目覚ましい活躍ぶりを見せるO JUN。
ここ一、二年の彼は開催した展覧会数だけみても20以上という驚異的な仕事をしており、とどまることを知らないかのようにエネルギッシュな活動を続けるO JUNが2月より大阪の国立国際美術館での個展にて自身の回顧展+新作展を開催いたします。また国立国際の展覧会にあわせ、大阪のON GALLERYと東京のミヅマアートギャラリーでもO JUNの個展を開催いたします。
その三ケ所で同時に発表される新作が、今回の展覧会タイトルともなる「ぺかぺか童子」です。

「ぺかぺか童子」とは、'98年に発表された小説と絵画で構成された個展「花・TV・コップ」の続編ともいうべき作品です。前作「花・TV・コップ」がある14才の少年「でぶ」の1970年5月の或る一日の物語であるのに対して、今作品「ぺかぺか童子」
はその「でぶ」のクラスメートなど周囲の人々の1956年から1970年のあの“或る一日”の前日、前夜までの物語です。ずれにずれまくった人間模様、彼らの性への目覚めとその変遷を、小説と絵画作品で発表します。「ぺかぺか〜」は絵本ではなく小説に対する挿絵とも全く違い、絵は決して物語の補助的イメージとはならない、絵と物語が完全に独立した世界です。O JUNは描くこと
と書くこと、観ることと読むことという両面を観客に再認識させ、その作品は普段何気なくものを観、漠然としたイメージではりついている私たちの記憶や体験を揺さぶります。
言語と絵画その両岸に架橋する『イメージ』を私たちはどのように交通しえるのか?何を選ぶのか?またそれは可能か?この「ぺかぺか童子」はその試論的作品となります。

O JUNの作品は、あまりに簡略化され(すぎ)た図が多く一見私たちの生活とは馴染みがないものにうつりますが、じっと目をこらすと作品は決して日常から切り離されていないことがわかるでしょう。むしろ誰もがただ無意識のうちに容認している物の存在への鋭い洞察力こそがあのような強い輪郭線やフラットな描法といった的確な表現となって現れるのです。
平面は三次元を平らに歪める作業だ、と語るO JUN。あくまで平面-図-というものにこだわり続け、平らであること、平らにすることを常に意識し描くO JUNの絵画は、現実という三次元の世界を紙というまっ平らな二次元の世界に見事にうつしとる行為の結果なのです。今回ミヅマアートギャラリーでは「家」「風景」のドローイング(「家」は10点組の作品で展示すると全体が幅6m、高さ3mとなる巨大ドローイング)を、ONギャラリーでは「帽子」「靴」「船」のドローイングを、国立国際美術館ではこれまでのOJUNの代表作に加え、新作版画や今回の「ぺかぺか」に関連する作品としては20点の「家」のドローイングを展示、またこの三会場には全て「ぺかぺか」の生原稿が展示されます。