MIZUMA ART GALLERY


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EXHIBITION ⁄ 展覧会・イベント

2002/11/20 - 2002/12/25
Jun Nguyen-Hatsushiba "Memorial Project Minamata: Neither Either nor Neither - A Love Story "

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さて2002年11月20日(水)より12月25日(水)まで、ミヅマアートギャラリーにおきましてジュン・グエン・ハツシバ個展を開催する運びとなりました。

昨年開催された第一回目の国際的美術展、横浜トリエンナーレにて公開された、海中で人々がシクロ(ベトナムの人力車タクシー)を走らせるビデオ作品にて一躍注目を浴びたハツシバは1968年ベトナム人の父親と日本人の母親との間に東京で生まれました。その後アメリカの大学を卒業しましたが、自らの複雑なバックグラウンドの中から敢えてベトナムという国を選び現在もホーチミンにて制作を続けています。彼の作品は、視覚的な美しさと常にベトナム社会の問題を深く冷静に追求する姿勢を兼ね備え世界中で人々を魅了しつづけています。
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本展では、新作の映像作品を発表する予定です。未だ終焉していない不幸な現代史の問題を政治的に告発するのでは無く、現代美術家の視線によって作品に昇華させ世界の多くの方々に語りかけようとするハツシバが今年取り組んだ作品は、ベトナムで起こった戦争の傷跡と戦後水俣で起こった悲劇を重ね合わせるようなものです。撮影は今年、水俣市や熊本市現代美術館の協力のもと現地の海中にて行われ、こうした悲劇が二度と起きないようサイトスペフィックな作品として制作されています。その内容はベトナム戦争時に米軍によって大量に散布されたエージェント・オレンジ(枯葉剤のコードネーム)の深刻な影響と重ね合わせられ更に深みを帯びた作品となっています。また、水俣病は現在著しい発展を遂げているベトナムや中国でも切実な公害病として顕現化しつつあり、現在ベトナムに住むハツシバにとって他人事ではいられないリアルな問題でもあります。
作品は、終焉していない問題を人々が忘れ去らない様に語り続けるという意味で記念碑的な役割を担い、展覧会場に来る観衆が巡礼者となり巡礼を繰り返すよう促します。

また、ハツシバは今年10月12日より熊本市現代美術館にて開催される展覧会「ATTITUDE 2002」に参加し、同作品を展示いたします。来年3月にはバークレー大学カリフォルニア校の美術館の主催する世界的な新人アーティストの登竜門、マトリックスプログラムに選ばれ約3ヶ月の個展が決定しました。その個展はNYのNEW MUSEUMなど数会場を巡回する予定です。今後の活躍がますます注目される作家の新作展を是非ご覧下さい。
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