MIZUMA ART GALLERY


トップ › 展覧会・イベント › Mario A. (Mario Ambrosius) "ma poupee japonaise"

EXHIBITION ⁄ 展覧会・イベント

2001/07/25 - 2001/08/25
Mario A. (Mario Ambrosius) "ma poupee japonaise"

  • A(#6)
さて7月25日より8月25日(8月12日-20日休廊)まで、ミヅマアートギャラリーにおきまして、マリオ・A 「ma poupee japonaise」展を開催する運びとなりました。 伊/独人アーティストであるマリオ・Aは現在東京とベルリンを拠点に制作しており、日本の文化に対するユニークかつ挑発的なアプローチでその作品は高く評価されています。

本展は「ロマンチカ」の元看板女優として知られる原サチコとの共同作業(書き下し「サチコ」島田雅彦)として制作された同名作品集の出版を記念して開催されます。

マリオのモノクロの写真は今日の日本女性のもつ肉体への彼の賛美や驚異を描いています。恍惚の中で「死」に似た美しさで身を包み込みながら、それでも生気を放っているそんな肉体の美しさに彼は魅了されたといいます。「私は日本女性が愛しいです。彼女達は私の宝石。死ぬ 前にグルメのように彼女達を味わいたいのです。Let me dance" The Last Tango in Tokyo" with them.」

マリオが原サチコとこの不滅の人形を創りだすまで一年以上の歳月が必要でした。「ずっと"the night-porter"のような画趣に富んだ日本女性の人形を創りたかった。気まぐれなサチコは、人を惹き付けたと思えば拒絶したり、リアルであったかと思えば非現実的であったり、成熟した女性らしさを振りまいたかと思えばイコンのようにぴたりと固まったものであったりと、さまざまな二面 性を持っている。」マリオは原サチコの中にすでにこの世を去った女性アーティスト、未来派のValentine Saint-Pointや、ダダイスト Emmy Hennings、シュールレアリストのClaude Cauhunの他、マルセルデュッシャンの恋人であったと同時にアートパフォーマーでもあったElsa von Freytag-Loringhovenの要素を見つけ、また寓話のような”生き物”を幸運にも見いだすことができたと言います。

この挑発的でミステリアス、且つスパイ的とも言える内容でもって、マリオはつまらない人形の世界を期待する私たちに挑戦しようとしています。 近年、彼は東京とベルリンを行ったり来たりしています。こういったフィールドワークにおける彼の眼差しは美しく作品に映し出されていると言えます。

---原サチコ扮する「人形」を手に入れた「男」は、ベルリンの骨董屋で見つけたスーツケースに関節を分解した彼女を詰め込み、二人だけの旅に出掛ける。 ベルリンのカフェ、市街地、日本の旅館、温泉、人混みの中、デパートのショーウインドウに佇む「サチコ」。様々な衣服に着替え、化粧を施し、二人の時は一糸纏わぬ 姿で、ありとあらゆるポーズに応える人形を撮り続けたミステリアスな作品群は、作家の愛しい日本女性への憧憬を見事に映像化したものだといえ、また彼女たちの誤解された典型的なイメージと戯れることを楽しんでいるかのようにさえ思われます。この展覧会の為にかれは日本の十代の少女たちのヌード写 真を用いてインスタレーションを付け加えました。また関連イベントとしてミヅマアートギャラリーにおきまして様々なイベントを企画しております。

この「ナボコフ風の」作品の一部はヨーロッパとニューヨークのアートフェアで公開され大好評を得ました。また、展覧会"ma poupee japonaise" は今秋ベルリンのギャラリーに巡回することになり、そこでも現地の人々を魅了するでしょう。マリオは先輩である" the man with the suitcase" Hans Bellmerのようにベルリンに逃避するのでしょうか。57年前のMax Ernstのように南仏に亡命するのでしょうか。それともマリオはベルリンの石炭小屋で精神的な世界へ移り住み彼の人形に向かってこう語りかけるのでしょうか。 「piccola e fragile bambola..."?」

トークショーのおしらせ

2001年8月10日(金)
マリオ・Aの作品と活動について
出演者:市原研太郎、マリオ・A 他 
司会:三潴末雄

2001年8月24日 (金)
島田雅彦とマリオ・A、三潴末雄による女性観
出演者:島田雅彦、マリオ・A 他 
司会:三潴末雄

各回 1500円(税込、ドリンク付き)
   共に7:00PMより
   ミヅマアートギャラリーにて