MIZUMA ART GALLERY


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EXHIBITION ⁄ 展覧会・イベント

2001/06/26 - 2001/07/14
加藤好弘「立体夢タントラ装置」(襖絵マンダラ)

  • 成人式 Adult's day
  • 1995
  • 392x221cm
加藤好弘は60年代初めに今や幻となったハプニンググループ「ゼロ次元」を岩田信市と結成し、サイケデリックなアジテーターとして無気味な裸の文化テロを社会に突きつけ、人々を騒然とさせました。その後日本を「脱出」し70年代よりインド、ネパールへと姿を消した加藤はやがてニューヨークへ移住しました。その彼が30年振りに再び日本で活動を開始します。今展はその口火を切るものとなります。
  • 1997
  • silk,acrylic, japanese paper
  • 45x60cm
今展に向けて加藤が作り出したのは、日本の和室のように襖絵に囲まれた部屋です。その襖絵には現代の東京の女性の官能的な夢物語が極めて直接的で強烈な描写で施されています。加藤は観客を取り囲むこの襖絵を立体版タントラ(マンダラ)と名付けました。そしてこの部屋の中に入った観客を、夢と現実の垣根が外れたあたかも「トリップして見えるような心的世界」に誘おうとしています。この襖絵の部屋は観客の身体がキャンバス面となるような体験をさせるシミュレーション装置となるのです。天性のアジテーター、加藤は衣食住と保身のみに生きている現代人に対してインドの教えにあるように「人間に生まれるのは三千年に一度」なんだからと警鐘を鳴らし続け、この飽食した社会に対し創造霊界の場所を設定したと言います。

室町時代の茶人達は茶室の庭に置いた砂山の上に月が見えるようになるまでお茶を回し呑みしながら歌を詠み続けたと言われます。この室町の茶人たちのように加藤の仕掛けに誘われた観客たちはやがて現実と創造の混沌とした中でハイになっていくのかもしれません。そしてそれはまた、情報過多の世の中で頭に入ってくる情報程には実際の感覚が満ち足りていない現代人にとって初めての経験となるでしょう。
  • 縁側からゆく
  • 2000
  • silk,acrylic, japanese paper
  • 54.8x68.8cm
この展覧会は、今では伝説のハプニング首謀者となった加藤氏が再び閉塞した現代社会に突き付ける最初の刃となるでしょう。また今展開催中に加藤を囲み座談会を行います。話は今展のみならず70年代初めに加藤自ら監督した映画「いなばの白うさぎ」の上映を始め、年齢を問わず注目を集めつつある1960年代パフォーマンスについての研究者による報告やフリートークもあり充実したものになるでしょう。

また時期同じくして映画館"シネマ下北沢"にて「アンダーグラウンドアーカイブス1958-1976」が展開されます。その特別プログラムとして「復活・ゼロ次元!」という加藤の映画を上映する機会が設けられており対談もほぼ週ごとに組まれています(加藤との対談には会田誠も出演いたします)。

この時代及び加藤に対して高まる世間の関心に答えるかのように始まった加藤の挑戦を、是非今展及び本イベントにて御確認下さい。
  • love hotel A room of mirrors
  • 1995
  • Acrylic on japanese paper
  • 392x221cm
  • 「五色園を走る」
  • 1996
  • acrylic on canvas
  • 334x172cm
<座談会のお知らせ>
加藤好弘を囲んでの座談会及び映画上映

60年代にゼロ次元として活動した加藤が今展覧会をするわけ。興味深いその理由をわかっていただける貴重な機会だと思われます 。当日は豪華なゲストが加藤を囲みそれぞれが独自の視点を語る内容の濃いものとなるでしょう。皆様 お誘い合わせの上、是非御来場ください。

日時:2001年6月30日(土)午後5時ー9時終了予定 

会場:ラパン・エ・アロ(ミヅマ裏側のギャラリー地下) 
入場料1500円(税込み・ドリンク付き)

1−映画「いなばの白うさぎ」(監督:加藤好弘)上映
2-黒ダライ児(日本戦後前衛美術研究家)によるゼロ次元の活動研究中間報告
3-加藤好弘が語る東洋の芸道、及び「立体夢タントラ装置」
4-出演者全員によるフリートーク 

出演者: 加藤好弘
     黒ダライ児(日本戦後前衛美術研究家)     
     椹木野衣(美術批評家)                
     (順不同/敬省略)
司会:三潴末雄(ミヅマアートギャラリー代表