MIZUMA ART GALLERY


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EXHIBITION ⁄ 展覧会・イベント

1999/07/23 - 1999/08/28
ベトナム若手作家3人展「Memory/Spirit/Pollution」

  • "Untitled"
  • 1998
  • Watercolor on paper
  • 249cm×350cm (変形)
さて、この度ミヅマアートギヤラリーにおきまして、1999年7月23日から8月28日まで、ベトナム若手作家による「MEMORY-SPIRIT-POLLUTION」展を開催することになりました。共に1971年生まれ、ハノイの美術大学で絵画を学んだ3人のベトナム人アーティスト、グエン・ヴァン・クーン、グエン・ミン・タン、グエン・クオン・フイが本展で新作を発表します。

1997年、当ギャラリーにおいて初めて日本に紹介された彼らの作品は、力強い主張とみずみずしい感覚にあふれ、私たちに感動を与えてくれました。彼らの作品は日本でも高く評価され、現在3人の作品は福岡市アジア美術館にコレクションされています。2年前の日本での展覧会の後、3人は活躍の舞台を世界へと広げ、瞬く間にベトナムを代表する若手アーティストとして認識されるようになりました。今年もドイツ、フランス、アメリカ西海岸、オーストラリアでの展覧会が多数企画されております。
  • グエン・バーン・クーンによるウオール・ドローイング制作風景
  • 1999
今回の展覧会タイトル「MEMORY-SPIRIT-POLLUTION」(記憶/魂/堕落)はそのまま3人それぞれのテーマと作風を象徴しています。"MEMORY"は自画像を元に普遍的な人々の生活や心情を表現するグエン・ミン・タン、"SUPIRIT"はシンプルな表現で社会や人間の暗部を風刺するグエン・クオン・フイ、そして"POLLUTION"が現代消費社会を痛烈に批判するグエン・ヴァン・クーンのイメージ。3人共ペインティングを基本に、インスタレーションやパフォーマンスなどで彼らがアートを通して人々に伝えたいことを表現しています。三者三様の個性を持ちながら共通しているのが自分たちが今生きているベトナムの社会、伝統、風土を作品の内容に反映させているところです。“現在のベトナム”で生活している者ならではの表現は、私たちに社会主義体制下の素顔のベトナムを感じさせてくれます。

また、今回本展覧会のために3人を代表して来日するグエン・ヴァン・クーン氏が、日本滞在中に“絵画の寿命”をコンセプトにギャラリー空間に壁画を制作します。絵画はどんなに大切に保存したとしても、いつか絵の具は褪せて紙やカンバスも朽ちていき、永久に残すことは不可能です。彼の制作した壁画も展覧会終了後には塗りつぶされて消えてなくなりますが、制作過程の作家の姿と共に人々の記憶の中に永遠に残る作品となるのです。そして彼は絵を描く姿、つまり自分の生活や生き方を含めて、作品として人々にとらえてもらいたいと思っています。

本展は、紹介されることの少ないベトナムの現代美術をリアルタイムに感じられる絶好の機会となると思います。
  • グエン・バーン・クーンによるウオール・ドローイング制作風景
  • 1999
  • グエン・バーン・クーンによるウオール・ドローイング(完成図)
  • 1999