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Gino Rubert 「 True Blues 」

2007年07月18日(水) - 08月11日(土)

1969年メキシコ生まれの Gino Rubert は N.Y. の Parsons School of Design にて芸術を学び、これまでに写真、ホログラムなどの素材を取り入れた独特のコラージュを用いて、痛々しいまでのリアリズムを表現する絵画作品を発表してきました。Museo Nacional Centro de Arte Reina Sofia、Madrid (2004)、Kunstlerhaus Bethanien、Berlin (2004)、Museo de la Universidad Nacional de Bogota、Colombia (2003) などで個展やグループ展を行うと供に、2004年に秋吉台国際芸術村のアーティストインレジデンスにも参加しています。 


 


「私の作品の多くは恋人同士のセンチメンタルな世界の中で起こる、まるで鏡を見ているかのような体験(お互いの衝突、投影、依存)を描写しています。また全ての人間にある“男らしさと女らしさの混在”という不思議な状態もテーマの一つとなっています。」


 


Gino の作品には “Joi de vivre”(生きるよろこび)と同様に、カニバリズム、恐怖、またそれら全てを包含するアイロニーの要素が存在しています。また、作品中の女性達はステレオタイプなファムファタル像を超越しています。彼女達は男性を支配する恐怖の存在として描かれていることから、女性をヒステリックな社会的不適合者であると見なした過去から現在に至るまで、特定の男性が攻撃し続けてきた女性に対する恐怖を集約しているともいえるでしょう。男性が優勢であった時代の風貌をしたこの男性達は、女性の強さとその性に心を奪われているようにも見えます。


 


本展のために制作された作品には人の頭髪や糸が取り込まれ、新たな世界を展開します。タイトル True Blues に含まれる “真の悲しみ(real sadness)” や、恋人同士あるいは友人達の間にある“忠実さ(fidelity)” や “誠実さ(loyalty)” といった意味を、緊縛をテーマとした水彩画や、非常に微かなアニメーション love loop を通して表現します。現在スペインに居を構えるメキシコ人とカタロニア人のハーフである作家は、ヨーロピアンシュールレアリズムとラテンアメリカの魔術的リアリズムの間に生まれた奇妙な放蕩息子であると言えるかもしれません。


 


** アーティストトークのお知らせ **


 


美術ジャーナリスト名古屋覚氏をお招きして、アーティストトークを開催いたします。


 


期日:7月27日(金)19:00-


会場:ミヅマ・アクション(5F)


入場料:500円(1ドリンクつき)