「急進的か保守的か、政治か美術か?作家人生において最後の薔薇」 


2011年6月8日(水)より、ミヅマアートギャラリーにて青山悟個展「芸術家は人生において6本の薔薇を真剣につくらねばならない」を開催致します。


ミシン刺繍によって表現される6本の赤い薔薇。

それが表層上、本展の全てです。

多くの象徴性を持ち、美しく、同時に陳腐である薔薇のイメージに対し、いま敢えて真っ向から取り組むこと。それが、「労働」という概念や、政治と美術、手工業と機械工業、イマジネーションとアプロプリエーションなどの二項対立等に対する問題意識を反映した作品群、「Glitter Pieces」(2008~)を経たうえで作家が選択した新たな方向性です。

青山は自ら「薔薇をつくることを自分の作家活動において二度としない」と宣言することによって、アートが本来持つロマンティックさとその強度を呼び起こさせる一方で、「作品か、作家か」という価値や評価軸に対する疑問を私たちに投げかけます。はたして作家最後の薔薇たちは有効性を持って現代に咲くのでしょうか。


この機会に是非ご高覧くださいますようお願い申し上げます。


 


青山悟 プロフィール

1973年東京生まれ。ゴールドスミスカレッジのテキスタイル学科を1998年に卒業、その後2001年にシカゴ美術館附属美術大学で美術学修士号を取得し、現在は東京を拠点に活動。近年の主な展覧会に、「六本木クロッシング2010:芸術は可能か?」森美術館/東京、「複合回路 vol.5 接触領域―青山悟」galleryαM/東京、「TWIST AND SHOUT:Contemporary Art from Japan」バンコク芸術文化センター/バンコクなど。2011年夏に2回目を迎える堂島リバービエンナーレに参加予定。


 


http://satoruaoyama.com/