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宇佐美雅浩展「Manda-la」(TOKYO)

2015年02月13日(金) - 02月28日(土)

2月13日(金)より宇佐美雅浩展「Manda-la」を開催いたします。 宇佐美雅浩は、今回が初個展となる注目の新人作家です。   「Manda-la」というタイトルは、作品上に中心人物とその人の世界を表す物や人々を周囲に配置することから、仏教絵画の「曼荼羅」をイメージし名付けられました。大学在学中に友人の撮影から始まったというこのプロジェクトは、宇佐美のライフワークとして今日まで20年近く、どこにも発表する事なく続けられてきました。近しい人々を撮ることで成立していた宇佐美のプロジェクトは、北海道から現在進行中の沖縄まで、次第にその軌道を大きく拡げていきます。   そして、2011年に起こった東日本大震災。彼の作品をパーソナルからよりソーシャルな表現へと変化させる、大きな転機となります。 福島で撮影された、桜の下でお花見をする人々。毎年のように繰り広げられる何気ない一場面は、放射能から身を守る防護服を着用した人々によって大きく景色を変えています。ハレもケも同等に過ぎていく風景。   震災以降、宇佐美は各地を積極的に訪問し、その地をリサーチし、現地の人と対話を重ね、撮影をしてきました。1つの作品が完成するまでに、時には数年を要します。   さらに宇佐美自身による入念な絵コンテのもとに撮影される作品には、まるで舞台の見せ場を切り取ったかのように、写真の中心に納められた人物をとりまく環境や状況、歴史をも巻き込み、写真が持つ刹那性とは逆の、膨大な時間軸が埋め込まれています。   それは、誰かの縮図であるとともに、社会の縮図として現代の日本を映し出しています。   今回は約20点の作品に加え、撮影の際に記録された制作過程のドキュメントも併せて上映いたします。   ※ 会期が12日間となります。ぜひお見逃しなきようお願い申し上げます。   ★急遽決定★ 13日のオープニングレセプションに、現在沖縄の撮影で関わって下さっている喜納昌吉さんがゲスト出演されることになりました!喜納さんのパフォーマンスは19時半頃のスタートを予定しております。   ドキュメント「Manda-la in Fukushima」(ダイジェスト版)youtube