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「眼差しと好奇心―anomaly―」(TOKYO)

2016年08月26日(金) - 09月10日(土)

ミヅマアートギャラリーは8月26日(金)より、ディレクター三潴末雄が選んだ6人のアーティストによるグループ展「眼差しと好奇心―anomaly―」を開催いたします。


約6年ぶりとなる今回の「眼差しと好奇心」は、江口綾音、野田仁美、藤田桃子、大畑伸太郎、淀川テクニック、入江早耶によるグループ展です。


 


江口綾音は、何層にも絵具で塗り重ねた表面を、削ったり、逆に盛り上げたりすることで色彩や質感の対比を自由自在に操る作家です。江口の作品は、愛らしさと不気味さ、また生と死など、この世界にあふれている二極性を表現しています。


 


野田仁美の描く作品は、一見メルヘンな世界の中にシュールさや不穏さを予感させる独特な世界観を持っています。「世界と私を区切る境界線はいつも揺らいでいる」と野田が言うように、彼女の作品もまた、こちらではないあちらへと、見知らぬ世界へ導いていきます。 


 


巨木を描いた大作《トネリコ・ユッグドラシル》(2006)など、蠢くような、生命力溢れる作品を制作してきた藤田桃子。出産・子育てを経て、より深く生命の根源について熟思した新作を本展で発表いたします。


 


大畑伸太郎は、絵画と立体を組み合わせて一つの世界を作り出します。まるで映画の一コマを切り取ったようなどこか懐かしさを感じさせる何気ない情景を、日常にあふれる多様な「光」の中に見出し、作品にしていきます。


 


柴田英昭と松永和也によるアートユニット・淀川テクニックは、2003年に大阪淀川の河川敷を拠点として結成されました。代表作の一つである《宇野のチヌ》(2010)は岡山県・宇野港のシンボルとして親しまれています。ゴミや漂流物から作品を作り上げる彼らの活動は、アートにおける素材の可能性を広げています。


 


入江早耶は、様々な平面のメディアから立体の元を抽出し、作品に変換させる作家です。2012年に第6回shiseido art egg賞を受賞するなど、その作風が注目を集めています。仏教の輪廻転生のように、物事は形を変化させながら循環していくというコンセプトのもとに制作した作品を展示いたします。


 


タイトルにある「anomaly」とは、例外や逸脱を意味します。一見ばらばらな6名ですが、作風や素材、制作の仕方、作品の見せ方など、常識にとらわれない制作を続ける作家たちを集めました。


それぞれの個性あふれる作品をぜひお楽しみください。