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2011/03/30
4月8日(金)鴻池朋子 × 八谷和彦 対談



個展オープンから三日目、震災が起った。
避難する間、携帯のワンセグで巨大な津波が黒々と田畑を呑込んでゆくヘリの映像をずっと見ていた。その時から他のことに興味がなくなった。物資を送り義援金を寄付し、ご飯を腹いっぱい食べ、私はここで何を見ているのかなあ。十日間の休廊後、画廊は再開。そして、いろいろひっくるめてこの国は「震災以後」というものを背負った。再び壁に掛けられた絵が、ちいせぇなあー。見る人は、津波の後で、すべてが小さく見えた。絵なんてこれっぽっちの力もないな、と思った。思ったけれども、私には私の「身のほど」しかなかった。

桜が開花した。思い出したかのように花見をやりたい、とスタッフから声があがった。『おなかがいたくなった原発君』をつくった八谷さんに対談をお願いすると、東北の地酒を飲んでみんなをハグしたい、といった。だから私はミミオでハグを描いてみた。そしてみんなの絵本でつくる「ミミオ図書館」も急遽立ち上げた。なんだか見えないものも含めた、すべてを抱きしめないとやっていけない気分。

私は生きていくことしかわからない。私の分際は、今を生きて、つくること。生活の糧はつくれなくても、生きていれば、生き抜く手立て、道具となるものがつくれるかもしれない。本当にできる? これからものをつくる人、全員よ。近日出版される絵本『焚書 World of Wonder(すばらしいせかい)』には、洪水があり、核爆発があり、何もなくなった地球があり、そしてまた日常がある。絵本は単なる絵本。日常を取り戻すとは、忘れたくとも忘れられないものを、忘れたような顔をして生きる、ということだ。見る人よ、津波の後に、何を見ている。
余震の続くなか、日常は、生きるを連れて、のっしのっしとやってくる。 
                
震災から19日目  
                                    鴻池 朋子



皆様とご一緒に茨城、宮城、岩手、青森の地酒を飲みながらいろいろなことをトークし、私達らしいアイデアを出し合い、そして花見をし、被災地への募金を募りたいと思っております。皆様お誘いあわせの上、どうぞご参加ください。
たくさんの方々のご来場をお待ちしております!


鴻池朋子×八谷和彦 対談
焚書となった「すばらしいせかい」

★日時:4月8日(金) 7:30〜9:00 pm
★場所:ミヅマアートギャラリー
    〒162-0843 新宿区市谷田町3-13 神楽ビル2F
    【地図】 http://mizuma-art.co.jp/gallery_info/index.html
★入場無料
★予約不要

★お問合せ先:
ミヅマアートギャラリー
tel; 03-3268-2500