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中北紘子展 @Mizuma & Kips、ニューヨーク

2021年02月03日(水) - 03月07日(日)

Mizuma & Kipsでは2/3から3/7まで中北紘子による個展を開催いたします。

 

2006 年東京藝術大学大学院美術研究科修士課程を修了した中北紘子は、大阪や神戸、東京で精力的に個展を開催、また日本国内に止まらず、ニューヨークでの個展など、ひたむきに制作と発表を繰り返しキャリアを築き上げています。 そんな彼女は一貫して「作為」と「無作為」という相反する概念をテーマに制作を続けています。

 

自然界において「無作為」に咲き誇る花は、理性を持ち「作為」的に考え生きていく私たち人間にとっては憧れの存在である。

作為と無作為、その両者が心の中、一枚のキャンバスの中でバランスを取れた時、本当の美しさが現れると彼女は話します。

 

今回の展示では「花と日本」をテーマとし、花が枯れるまでを人の一生に重ね、生命の儚さを感じる日本人の心の色を表現した作品群となっています。

 

ーアーティストステイトメントー

人は日々の生活の中で、常に答えを探し求めます。どのように振る舞えば他者とうまく共存できるか、行動の辻褄を合わせることに苦心します。その様な人間のあり方を俯瞰している存在としてのシャンデリアや、短命でありながら濃密に生命をうたい上げ、一生を儚くも咲き誇る花に憧れを持ち、私はこれまで描いて参りました。

 

人は、感情を持つ生物であるからこそ、花の様に奔放には生きられません。しかし、感情が極限まで高まったとき、深く息を吐いたり、涙や汗などの液体を発します。私にとって絵の具の垂れは、身体の奥深くから生じてくるものです。思いがけない垂れに身を委ね、その都度の予期せぬ出会いを受け容れながらも色を置くことで、魂を持った唯一の作品が生まれてきます。

 

溢れ出る感情と祈るような静寂を行き来しながら、私は感情を色へと置き換えています。色彩によって生まれる作為と無作為を調和させ、ひとつの幻想の世界へと昇華することで、本当の美しさが現れると私は思い、日々描いています。

 

<会期> 2021年2月3日(水)ー3月7日(日)

<開廊時間> 水ー土 12:00 – 18:00

※現在新型コロナウィルスの影響で日曜は休廊としております。日曜の営業を再開した際には改めてお知らせいたします。

<会場> Mizuma & Kips

(324 Grand Street, New York, NY, 10001)

 

https://www.mizumakips.com/

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