4月20日(土)より目黒区美術館にて、青山悟の個展「青山悟 刺繍少年フォーエバー」が開催されます。美術館での初個展となる本展では初期から最新作まで70点以上の作品が展示されるとともに、青山による公開制作やイベントも各種予定されています。
【作家コメント】
個展のタイトルは「刺繍少年フォーエバー (英語タイトル:A Boy Who Sews Forever)」
一見冗談みたいなこのタイトルは、2004年に参加したグループ展「Boys Who Sew」に由来します。
ロンドンのクラフツ・カウンシルで2004年に開催された「Boys Who Sew」展は、大学の恩師であるジャニス・ジェフリーズがキュレーションした男性作家だけの刺繍展で、これが自分にとってはじめての公的機関でのグループ展でした。今年はあれから20年、ちょうど50歳と節目の年になります。
この20年もの間、あらゆる人や物事に影響を受けながら作品は変化してきましたが、ミシンによる表現という一点においては変わっていません。今はまだひょっとするとアーティスト人生の半分くらいの可能性もありますが、今後もずっと縫い続けているという確信すらあります。それくらい、ミシンによる表現欲求は尽きていません。一方で、学生時代から使っている古い工業用ミシンは、とうに生産中止となっており、ミシンとそれを操る職人は消えゆく存在のひとつと考えられています。
夕焼け空から、浮かんでは消える国境線、福沢諭吉、タバコの吸い殻、絵画、そして美術館それ自体まで、ミシンで表現してきたこれらのモチーフは、すべては社会の変化の中で、消えゆくもの、見えざるものへと視線を促すものでもあります。同時にこれらは自分自身の作家活動への問いかけでもあります。
果たして、「永遠なんてあるのでしょうか?」
青山悟
<会期> 2024年4月20日(土)~ 2024年6月9日(日)
<開廊期間> 10:00〜18:00(入館は17:30まで)
<休廊日> 月曜日 *ただし、4月29日(月・祝)・5月6日(月・休)は開館、4月30日(火)・5月7日(火)は休館
<会場> 目黒区美術館、東京
【関連イベント】
アーティストトーク
青山悟が、自作について語ったり、ミシンによる実演を行います。
日時:2024年5月3日(金・祝)、6月2日(日)各日14:00~15:00
会場:目黒区美術館ワークショップ室
料金:聴講無料(但し、当日の観覧券が必要です)
参加方法、定員:当日先着順、20名程度
トークイベント
日時:2024年5月6日(月・休)14:00~15:30
会場:目黒区美術館ワークショップ室
出演者:小泉元宏(立教大学社会学部教授)、青山悟
料金:聴講無料(但し、当日の観覧券が必要です)
参加方法、定員:当日先着順、50名程度
大人のための美術カフェ
青山悟と担当学芸員が、展覧会開催までの経緯などについて対談します。
日時:2024年5月19日(日)14:00~15:00
会場:目黒区美術館ワークショップ室
料金:聴講無料(但し、当日の観覧券が必要です)
参加方法、定員:当日先着順、20名程度
【作品集】
本日4月19日(金)より、青山悟の作品集「青山悟 刺繍少年フォーエバー」をミヅマアートギャラリーのオンラインショップにて先行販売いたします!こちらからご購入いただけます。
「青山悟 刺繍少年フォーエバー」
定価:3,630円(本体3,300円)|著者:青山悟|発行:青幻舎|アートディレクション:小熊千佳子|言語:日英併記|判型:B5|総頁:176頁|製本:並製