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宮永愛子「神戸六甲ミーツ・アート2024 beyond」 @風の教会エリア、六甲山

2024年08月24日(土) - 11月24日(日)

8月24日(土)より、神戸・六甲山上を舞台に現代アートの芸術祭「神戸六甲ミーツ・アート2024 beyond」が開催されています。会期中のみ公開される安藤忠雄設計の風の教会で、宮永愛子が新作「辻の音」を展示しています。

 

<会期> 2024年8月24日(土) – 11月24日(日)

<風の教会エリア鑑賞可能時間> 10:00-16:50(16:30受付終了)

<会場> 風の教会

 

「辻の音」

 かつては老舗ホテルのチャペルウエディングの会場として様々な家族のハレの日を見守ってきた風の教会ですが、今は、時が止まったかのような静寂とともにあります。宮永氏はこの教会に流れる時間を注意深く観察し、教会の建つ六甲山上から見渡せる景色の中で暮らす人々や場所、ことをリサーチしました。例えば、レゴブロックのような人工島や、その埋め立て地に山の土を運んだベルトコンベアの道、かつて貿易港だったこの地での人々の営み、土地や人々の心に残る震災の記憶などを対象としました。

 宮永氏は今の神戸を形づくったこれらの痕跡を地図には載らない道になぞらえ、風の教会をそれらの道が交差する場所、“辻”に重ねて考察しました。リサーチで集められた古今の事象は断片として教会に丁寧にささやかに配置されています。それらの要素を大切に拾い集め紐解く中で、鑑賞者は自身の生活の拠点から、静かに、かつ、無限大に思考を広げてゆくことができます。 

 

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