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岡田裕子展 「No Dress Code」(TOKYO)

2012年07月11日(水) - 08月11日(土)


ミヅマアートギャラリーでは7月11日(水)より岡田裕子展「No Dress Code」を開催いたします。

近年、写真やビデオ、インスタレーションを中心に発表を続けてきた岡田が、本展では絵画と人間の身体性をテーマに、とりわけ「描くこと」「造形すること」について探求します。


現代において、美術の表現技法は非常に多岐に渡り、そこからチョイスできる方法は限りなく選択肢にあふれています。そんな時代だからこそ、<描くことと人間の関係><絵画の再考>に彼女なりの思いを込めて新作の制作にあたりました。


「平面絵画」のために15世紀以降使用され続けているキャンバスを、いまいちど「布」としてのイメージに還し、人間の身体に密接な、下着のような、衣服のような、とりとめないルーズな物体が形作られました。2次元の平面の中で3次元的な世界を構築する、スタンダードな絵画性のルールを、支持体として崩します。


そもそも表現というものは、普段着ている服を脱いでその一枚皮の下の内面を見せるような行為だと岡田は捉えます。それで鑑賞者と作者が一歩にじり寄り、何かが生まれてくるのではないか、と。


展覧会タイトル「No Dress Code」は、新作のモチーフである下着や衣服を彷彿とさせるビジュアルに因んだものですが、そもそも絵画には本来ルールはないもので、それを描く人間も選ばず、描きたいものが描くのみ。ドレスコードなし=指定や規定なし、という意味合いが込められています。




 

——「描く」という事には、「食べる」「寝る」「性行為をする」に通じる人間としての本能に通じる要素があるのではないかと最近よく思う。

絵画に始まりも終わりもない。

人間が生きている限り、絵画は亡くならない。

今回の新作では、その自ずと湧きだす描く衝動に出来るだけ忠実に描くという行為を目指した。

もちろん子供のようにピュアには行かない。

諸々の私の今までのバックグラウンドは、描く行為にじっとりと染みこんでいる。

でもそれでいいのだ。絵は人を語ってしまうものだと思うから。——岡田裕子


 


本展は新作絵画6点と映像作品、それに関連したインスタレーション作品で構成される予定です。是非ご高覧ください。