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米谷健+ ジュリア「はだかの王様」(TOKYO)

2017年02月22日(水) - 03月25日(土)

ミヅマアートギャラリーでは2 月22 日(水)より、米谷健+ジュリア展「はだかの王様」を開催いたします。


2015 年に開催した「Wishes」では、原子力をテーマに、ウランガラスで作られたシャンデリアの作品《クリスタルパレス》を展示し、暗闇の中に鮮烈な印象を残した米谷健+ジュリア。


昨年の県北芸術祭、スウェーデンでのグループ展に続き、3月から始まるホノルルビエンナーレへの参加など、国内外から高い注目を集めている彼らですが、今回は一変し、「お金」をテーマとした新作を展示いたします。


 


「お金は無でありながら、また全てなのである」

裕福な国と称される一方で、政府が抱える借金は世界第一位(対GDP比)という日本。貨幣は国家に対する信用によってその価値が評価されていますが、その信用力が危うい時代に突入した今、いつ紙切れ一枚になってもおかしくない状況が続いています。


生活の隅々に影響を及ぼし、社会を循環させる存在であるお金。余りにも身近な存在として流通されているが故に、気づかぬうちにその姿を変貌させているかもしれません。


本展において、まさに今起こっている「お金」の変容をじっくり見つめてみようと、米谷健+ジュリアは言います。


 


実は元外為ブローカーと元歴史学教授というバックグラウンドを持つ米谷健+ジュリア。


日本に限らず世界の借金も膨張を続けている情勢の中、ある意味絶妙なタイミングともいえる今回の個展は、出品作品の性質上全貌を明らかに出来ませんが、展覧会のタイトルである、童話「はだかの王様」(英題:The Emperor`s New Clothes)のように、私たちが見えているようで見えていないお金と、社会そのものについての真価を問うものとなるでしょう。


 


米谷健+ジュリアの新たな境地をぜひご高覧賜れましたら幸いです。