山本竜基展(TOKYO)
2025年12月10日(水) - 2026年01月17日(土)
冬期休廊 12月 27 日(土)〜2026年1月6日(火)
<オープニングレセプション> 12月10日(水)18:00 – 20:00
ミヅマアートギャラリーでは 12月10日(水)より山本竜基展を開催致します。
長らく自画像を主に描き続けてきた山本ですが、インドネシアでの滞在制作や新聞連載小説の挿画などの経験を経て、近年は家族以外の身の回りの人々や動物を描くことも次第に増えてきました。山本がつい感情移入してしまうという気弱さと従順を象徴する柴犬たち。コロナ禍で閉じこもる人間を傍目に、人が定めた境界を自由に越えてはどこでも気ままにゴロゴロする、偉大な存在としての猫たち。平和と幸福感の象徴とも言えるモフモフの塊アンゴラウサギ。何を争っているかも誰と戦っているかも分からないまま揺れ動き、日々様々なエゴイズムを旗印に苦闘を続けるちっぽけな自分たちとは対照的に、これらの存在は揺るぎなく泰然と、大きく描かれます。小さく頼りなく見える多様性は、大らかな安定性に遺伝子的に包摂され、世界は諸行無常を理として続いていきます。自画像を描き続けたことで辿り着いた、おかしみに満ちた曼荼羅ともいえる山本の世界描写をぜひこの機会にご高覧ください。
———————————————–
★会期中に本展出品作を含む山本竜基初の画集が求龍堂より刊行されます。
ミヅマアートギャラリーでは展覧会初日より先行販売いたします。
『山本竜基(仮)』B5変形 128頁 並製 予価:3,000 円(+税)発売日:2026年1月 発行:求龍堂
