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アルベルト・ヨナタン「Enshrined」(TOKYO)

2014年03月19日(水) - 04月19日(土)


ミヅマアートギャラリーでは3月19日よりアルベルト・ヨナタン展「Enshrined」を開催致します。


アルベルト・ヨナタン(Albert Yonathan Setyawan)はインドネシア西部の都市バンドンで1983年に生まれました。陶器を用いたインスタレーションは早くからインドネシア内外での評価を受け、昨年開催された第55回ヴェネツィア・ビエンナーレでは最年少でインドネシア館代表の一人に選出されました。2012年からは京都精華大学にて陶芸の研修滞在を続けており、今展は東京での初個展となります。


象徴的に記号化されたハチドリや蛾、天使、時に植物や建築物。同一の形を持つ陶製のオブジェは反復を繰り返しながら配置され、総体で幾何学模様をかたち作ります。私たちを取り巻く世界と同様に、彼の作品は単一の主張や意図を明確に示すことなく、静かに鑑賞者を迎え意味を委ねます。人間社会を含む自然の中で繰り返される反復や集合、結晶化、混交化。まるで宇宙を描く曼荼羅のように、ヨナタンの作品は変化を続ける自然の営みの普遍性を持っています。


展覧会名の「Enshrined」とは神聖に安置されている状態を示し、私たちを取り巻く自然の紡ぐ神秘への敬意が暗示されます。人は常に自然の一部であり、その立場が入れ替わることはありません。さまざまな問題に直面する今を生きながら、私たちはこの世界で今日、彼の作品から何を感じるのでしょうか。


今展は陶器を用いた6つの作品と、ドローイング作品で構成されます。新しく日本での生活から生み出された作品による、アルベルト・ヨナタンの初個展をぜひご高覧下さい。