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加藤愛(愛☆まどんな)展「ひあたりのわるいへや」(TOKYO)

2020年06月24日(水) - 07月18日(土)

※新型コロナウィルス感染拡大防止のため、本展は30分ごとに定員6名の枠を設けたアポイント制での開廊とさせていただきます。(初日のみ 1 時間ごとに 12 名)


ご来廊の際には、オンラインによる事前予約をお願いいたします。↓


https://airrsv.net/mizumaartgallery/calendar


 


状況に応じて開廊方法などに変更がある場合には、随時ホームページ等で情報を更新いたします。


皆様にはご不便おかけしますが、ご理解、ご協力をお願いいたします。


 


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ミヅマアートギャラリーでは、6月24日(水)より加藤愛(愛☆まどんな)展「ひあたりのわるいへや」を開催いたします。



1984年東京都生まれの加藤愛は、2004年に美学校で会田誠のバラバラアートクラスを卒業し、2007年より「愛☆まどんな」としてライブペインティングのパフォーマンスを開始しました。その活動は多岐にわたり、作品の展示のみならず、ミュージシャンとのコラボレーションや、アイドルの衣装デザイン、昨年には自身初の漫画『白亜』(出版社:株式会社STOKE)を出版するなど、日々表現の幅を広げています。


 


加藤の制作のベースとなっているのは、幼少期の記憶です。幼い頃に惹かれた少女たちの体は、憧れか性的か、未だ曖昧な境界線に存在しながらも、加藤の中に鮮烈な記憶として留まり続けています。

そんな女神のような存在でもある「美少女」を、加藤はコンプレックスとストレスに陥った少女時代に、自分自身を応援するために描き始めました。デビューと同時にその存在を表に出してからも、「美少女」を自分の感情を代弁する究極のモチーフとして一心に描き続けています。


 


本展は、画面いっぱいに女の子の顔を描くシリーズ《彼女の顔が思い出せない》を中心に展開します。

本シリーズは、「目を閉じると自分がどんな顔をしていたか思い出せない」など、自分の顔をどこか遠くに感じた体験をきっかけに、今の自分と向き合う「今顏」を残すため、2014年に制作を始めました。6年が経ち、自身の代表作と呼べるようになった現在も、当初と変わらない想いで、その時にしか描けない顔を描くため、今この瞬間の自分と向き合い続けています。


 


2020年3月、未曾有の事態を招いた新型コロナウイルス感染症の影響により、「アートフェア東京2020」が開催中止となりました。加藤は、フェアで展示予定だった作品が行き場をなくして部屋の片隅に置かれている姿が、今の情勢を表しているように思えたことから「ひあたりのわるいへや」を本展のタイトルに選びました。本展に向けて新たに制作した最大サイズの《彼女の顔が思い出せない》は、「見えない敵」が横行する不安で憂鬱な雰囲気ともリンクさせ、青色のみで描き切った新作となります。

数ヶ月の沈黙の末、これらの作品たちを一挙に発表する特別展示として、本展をお披露目の機会とさせていただきます。