10月6日(金)より、井原市立平櫛田中美術館にて棚田康司展「第30回平櫛田中賞受賞記念 線上に幅を 空間に愛を」が開催されます。
棚田康司(1968~)は兵庫県明石市出身で、東京造形大学と東京藝術大学大学院で彫刻を学びました。2001年には文化庁芸術家在外研修員として7ヶ月ベルリンに滞在したことをきっかけに日本古来の一木造に目覚め、作品の方向性も定まります。以来、はかなげな表情をもつ少年少女を主要なテーマとして、個展や美術館での現代アート展を中心に発表を続けています。木彫における伝統性と現代性を高いレベルで融合させたその作品は常に彫刻界を刺激し続けています。
彫刻家で、平櫛田中賞の選考委員でもある三沢厚彦は「素材となる樟と身体性を同義の事物として扱う伝統的な木彫表現の継承者でもあるが、一方で移り変わる時代の中で人間の存在や多様性を常にテーマにしている」と記し、その発信性のある活動を高く評価しています。
本展覧会では初期から最新作までの自選作品約25点を展示し、創作の軌跡をたどりつつ、棚田康司の芸術を紹介いたします。
<会期> 2023年10月6日(金)ー11月26日(日)
<開廊時間> 9時 – 17時(入館は16時30分まで)
※10月6日は、開会式のため10時30分から開館します。
<休廊日> 月曜日(ただし、月曜日が祝日の場合は開館し、翌日振替休館)
<会場> 井原市立平櫛田中美術館、岡山
https://www.city.ibara.okayama.jp/denchu_museum/docs/2020091300016/