山口晃 「ラグランジュポイント」(TOKYO)
2006年12月05日(火) - 2007年01月20日(土)
山口晃の2年ぶりの個展を開催いたします。
近年ではCDジャケット、根津神社御遷座三百年大祭のポスター、新聞紙面での連載小説の挿絵を担当するなど様々な方面で活躍を続ける山口ですが、今回の個展では5~6年前からこっそり温め続けてきたという作品を実現させることとなりました。本展は10月30日より中京大学ギャラリーC・スクエアにて発表する作品を中心に、ミヅマアートギャラリー2F、5Fの2会場にて公開いたします。
山口の代表的なモチーフといえば合戦図、時制の混在、更には画面を埋め尽くすように描き込まれた街の鳥瞰図などがありますが、この度は良い意味で観客の予想を裏切るような作品になっております。これまで「みること」を意識し、観客を飽きさせないユーモアとシニカルさ、山口流文字などを画面上にほどこしてきましたが、今作品では図像を読み解く事から更に意識を広げて「絵を体験する」というテーマに挑戦いたします。
会場には四天王像が聳え立ち、結界を形成します。
無機質な白く狭い道を抜け踏み込んだそこには、武器を持ち戦いに備えて命令を待つ何千何万の群集。あたかもあなたの命令を待っているかのような軍隊に囲まれ、あなたは何を感じ、どう行動するのでしょうか?
作家としてデビューして早10年。今だからこそ発表できる、観客を驚かせる山口の新しい世界を是非ご期待下さい。