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いしかわかずはる、大畑伸太郎、荻野夕奈、名もなき実昌、藤田桃子、藤永結、吉田朗「果てない眼差し」(TOKYO)

2021年01月13日(水) - 02月06日(土)

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※ 新型コロナウィルス感染拡大防止のため、本展は1時間ごとに定員12名の枠を設けたアポイント制での開廊とさせていただきます。


ただし、定員に達していない時間帯は予約なしでの当日鑑賞が受付可能です。


ご来廊の際には、オンラインによる事前予約をお願いいたします。(予約開始は展覧会の数日前を予定しております。)



https://airrsv.net/mizumaartgallery/calendar


 


状況に応じて開廊方法などに変更がある場合には、随時ホームページ等で情報を更新いたします。皆様にはご不便おかけしますが、ご理解、ご協力をお願いいたします。


 


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ミヅマアートギャラリーでは、1月13日(水)より若手作家によるグループ展「果てない眼差し」を開催いたします。


 


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人類にとってウイルスとの戦いは、何千年にも渡り、繰り返し起こっています。2019年秋に中国で発生したCOVID-19は、パンデミックとなり現在も世界中の人々が苦しんでいます。

こうした時代の中で、私たちは自分の周りにあるささやかな喜びや幸せを糧に生きているということを強く実感したと思います。

また、物質的充実よりも精神的な満足感があることで、人々は志を持って未来に向けて歩み出していけるのではないか、そして、アートが精神的な豊かさや希望を与える存在なのではないか、という思いも膨らんだ時期となりました。このように文化的・精神的充足に寄与する作品はこれから先も不滅の存在ではないかと思います。


 


本展は若手を中心としたグループ展として、いしかわかずはる、大畑伸太郎、荻野夕奈、名もなき実昌、藤田桃子、藤永結、吉田朗の作品を展示いたします。

コロナ禍でも屈せずに日々制作を続けていた作家たちの作品群が、日々の(コロナとの)戦いに疲れた皆さまへ一服の清涼剤となれば幸いです。どうぞ肩の力を抜いて作品をお楽しみください。


 


三潴末雄

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いしかわかずはるは、心にとまった何気ない光景を端的な線で捉え、キャンバスなどの「新たな場」へ糸を用いて表現(再現)する画家です。自身の活動を「線の旅」と名付け、生み出された線が世代や国境を越えて人々の心をつないでいくことを目指しています。


 


大畑伸太郎は、日常にあふれる様々な「光」に焦点を当て、ありふれた風景を映画のひとコマのように描きます。絵画(2次元)と立体(3次元)を組み合わせてひとつの世界を表現するスタイルは、舞台の演出をヒントに生み出され、独自の表現方法として確立しています。


 


女性解放思想と身体性を長年追及し、自己・女性の象徴として花を描き続ける荻野夕奈。身体の一部や花束などを、オールオーバーな構成と独創的な色の調和で表現します。近年人物画にも挑戦している荻野が本展で発表する身体と花を融合させた新作は、不平等な人間社会の意識を排除した個としての女性像を、モデルとなった人物と向き合い描きだしています。


 


名もなき実昌は、主にTwitterを拠点に活動するアカウントで、インターネット上の画像やタッチパネル的な触覚をテーマに、キャラクターが幽霊的に現れている作品を制作しています。描出と上書きを繰り返し、抽象化されたモチーフを画面に刻むことで、情報が蓄積された現代風景画をつくり出します。


 


藤田桃子は、身近にある自然の素材を丁寧に用いて、轟くような、生命力あふれる作品を生み出します。パンデミックの最中に制作された最新作《まもりびと》は、自分を犠牲にしながらも他人を守る存在をテーマに描かれました。


 


子どもを主なモチーフとして描く藤永結は、身の回りや世の中で起きた出来事から刺激を受け、それらに対して自らが感じることを人物の群像という形で表現します。本展では、「康煕帝南巡図」に影響を受けて描いた人文字の作品《のんき》を含む2点を展示いたします。


 


吉田朗は、主にFRP(ガラス繊維強化プラスチック)を素材とした立体にエアブラシ等で繊細なペイントを施した作品を制作し、現代社会が抱える問題や矛盾を風刺的、かつ優美に表現します。本展で発表する犬張り子の新シリーズ「無景都市」は、東京をモチーフに 現在の都市を表現した最新作です。